9勝すべてKOだった男が、初めて判定で勝った 齊藤陽二が山本ライアンジョシュアに3-0 3月の日本王座決定戦から5か月ぶりの再起戦

試合結果速報

8月21日の後楽園ホール。日本ユース・ライト級のタイトルマッチが行われた興行なので、そちらばかり話題になっていますが、メインはメインでとんでもなく濃い8回戦でした。

日本ライト級5位・齊藤陽二(30=角海老宝石)と、日本スーパーライト級8位・山本ライアンジョシュア(32=ワタナベ)による62.5kg契約8回戦。ランカー同士、しかも両者そろって再起戦という、負けたら後がないカードです。

結果は齊藤が3-0の判定勝ち。しかもこれが、齊藤にとってプロ入り後はじめての判定勝利でした。ここがこの試合のいちばん面白いところなので、あとでじっくり書きます。

齊藤陽二

🏆 齊藤陽二(角海老宝石)

VS
山本ライアンジョシュア

🥊 山本ライアンジョシュア(ワタナベ)

🥊 試合結果

日時・会場 2026年8月21日(金) 後楽園ホール(東京)/観衆1140人
興行・種別 「KADOEBI.6&DANGAN」メインイベント/62.5kg契約8回戦(ノンタイトル)
勝者 齊藤陽二(30・角海老宝石/日本ライト級5位・OPBFライト級9位)
敗者 山本ライアンジョシュア(32・ワタナベ/日本スーパーライト級8位)
決着 8回終了 3-0判定(77-74、78-73、78-73)
62.5kg契約8回戦 / 2026年8月21日・後楽園ホール
🏆 齊藤陽二
10勝9KO5敗2分
VS 山本ライアンジョシュア
9勝2KO9敗
3-0判定(8R) / 後楽園ホール・東京

🥊 ジャッジの採点

ジャッジ 齊藤陽二 ✓ 山本ライアンジョシュア
ジャッジ① 77 74
ジャッジ② 78 73
ジャッジ③ 78 73

※ジャッジ個々の氏名は現在確認中です。判明し次第、追記します。なお山本は最終8回にバッティングで減点1を取られており、その分もスコアに反映されています。

🥊 試合を振り返ると…

齊藤は初回からいつもどおり。ガードを固めて距離を潰しにいき、殴りつけるような強打を叩き込んでいきます。この人のボクシングは本当に分かりやすくて、「前に出て、打つ」。それだけです。

対する山本もこの日は気合が入っていました。左ジャブ、左ボディーを打ち込み、前に出てくる齊藤に右アッパーを合わせて一歩も退かない。手数で押し込んでブロックの齊藤を後手に回らせる場面も何度もありました。

ただ、齊藤がタフすぎました。もらってもケロリとして打ち返す。結局、両者最後まで下がらずに打ち合って、8ラウンドをフルに使い切ります。スコアは3-0でしたが、内容としては「肉弾戦」という言葉がいちばんしっくりくる試合でした。

いいか、齊藤の戦績を見てみろ。10勝のうち9つがKOだ。つまりこいつ、今まで判定で勝ったことが一度もなかったんだよ。倒すか、倒されるか、引き分けるかしかなかった男が、初めて判定で勝ったんだ。

トレーナー
トレーナー

初心者くん
初心者くん
え、そうなんですか? 全部KOってすごいけど…逆に言うと、倒しきれなかった試合は勝てていなかったってことですよね。

そこに気づいたなら上出来だ。3月の日本王座決定戦もそうだった。倒しきれずに10回まで行って、96-94を3枚並べられて負けてんだよ。今回はな、倒せなくても取り切った。それが一番デカい。

トレーナー
トレーナー

初心者くん
初心者くん
なるほど〜! 勝ち方の引き出しが増えたってことなんですね。

🥊 5か月前の悔しさ

齊藤にとって、この一戦は今年3月18日以来のリングでした。

その3月18日、同じ後楽園ホールで組まれたのが日本ライト級王座決定戦10回戦。日本1位だった齊藤に対し、挑んできたのは同2位の齋藤眞之助(石川ジム立川)。「サイトウ対サイトウ」の一戦は、構えをスイッチしながら距離を潰してきた齋藤眞之助に強打を封じられ、96-94が3枚。0-3の判定負けでベルトを逃しました。石川ジム立川にとっては約26年ぶりの日本王者誕生、という側の物語ばかりが残った夜です。

その悔しさを抱えたまま5か月。相手に選んだのが、階級ひとつ上の日本ランカーというのがまた齊藤らしい。しかも山本にとってもこの一戦は再起戦。お互いに「ここで落としたら」という状況で向かい合ったわけです。

山本ライアンジョシュアは東京都中野区出身の32歳。2017年5月デビューの右のボクサーファイターで、憧れの選手にテオフィモ・ロペスを挙げています。2024年9月には当時の日本スーパーライト級王者・李健太とも対戦しています。独特のタイミングで一気に踏み込むスタイルは、この日も最後まで齊藤を苦しめました。9勝2KO9敗という戦績の数字だけでは測れない、対戦相手のレベルがずっと高い選手です。

🥊 この日の後楽園ホール、ほかの試合は

日本ユース・ライト級
タイトルマッチ
挑戦者・大胡晴哉が王者・橋本舞孔に2-0判定勝ちで新王者(詳しくはこちらの記事へ
スーパーライト級8回戦 鈴木雅弘(角海老宝石)vs ペピト・マサンカイ(比)は2回2分10秒で負傷引き分け
60kg契約8回戦 渡邉卓也(DANGAN)vs 原口秀司(M.T)は76-76が3者で引き分け
バンタム級8回戦 鳥井士恩(角海老宝石)が田甫吉駿(森岡)に3回22秒TKO勝ち

メイン以外もドローが2つ、TKOが1つ。角海老宝石ジムの選手が3人出場して、勝ち・引き分け・勝ちという結果でした。

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会場で撮影されたリングサイド写真も上がっています。打ち合いの空気感が伝わってきます。

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📌 まとめ

8月21日の後楽園ホール「KADOEBI.6&DANGAN」メインイベント、62.5kg契約8回戦で齊藤陽二が山本ライアンジョシュアに3-0(77-74、78-73、78-73)の判定勝ち。
9勝すべてがKOだった齊藤にとって、これがプロ初の判定勝利。3月の日本ライト級王座決定戦での0-3判定負けから、5か月ぶりの再起戦を白星で終えました。
戦績は齊藤が10勝9KO5敗2分、山本が9勝2KO9敗。日本ライト級戦線でのもう一度の挑戦へ、悪くない一歩です。

倒せなかった日に勝てるかどうかで、選手の寿命はけっこう変わります。齊藤陽二の次戦、ちょっと楽しみになってきました。

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